紹 介
- 現在、医局は常勤医6名、非常勤医6名で構成されています。
問 題 意 識 と 理 念
- 一貫した精神科医療を提供できるシステム・ネットワ-ク作り
- 精神疾患に対する理解を深めること
- 精神の病に対する差別・偏見を変えていく試み
- 地域での精神科医療サービスの充実
- これからの時代の精神的危機に対する新しい援助の形態の模索
活 動
- 地域精神保健活動
- 精神科救急医療
- 学校の精神保健活動
- 産業精神保健活動
- 老人の精神保健
- 司法精神医学
- 滋賀県医師会活動との連携
教 育
- 新医師臨床研修制度における協力型施設としての機能
- 精神科専門医制度における研修施設としての機能
湖南病院での精神科臨床研究プログラム
ⅰ.一般目標(GIO)
1. 精神科の診療能力を身につける。
2. 患者・家族との面接技法を習得する。
3. 地域での生活支援について学ぶ。
ⅱ.到達目標
1. 精神医学の専門用語を理解する。
2. 面接および行動観察から精神症状のとらえ方を学ぶ。
3. 患者・家族との良好な治療関係を形成するための面接技法を学ぶ。
4. 精神科では患者の意志に反する強制入院もあり得る。精神科医療を法的に規制する主に精神保健福祉法を理解し、患者の人権を尊重しつつ治療を進めることについて学ぶ。
5. 各種精神疾患の症状、病態、診断、治療法について学ぶ。
6. 向精神薬の使用法を学ぶ。
7. 精神科救急(急性精神病状態、自殺企図、急性薬物中毒等)を経験する。
8. 精神障害者社会復帰関連施設を訪れその活動内容を知る。精神障害者の地域ケア会議等に参加する。そうした中で精神障害者の地域生活支援を学ぶ。
9. 一般科で診療可能か精神科専門医に紹介すべきかの判断能力を身につける
ⅲ.行動目標(SBO)
1. 外来患者…精神科臨床において初診時の面接はその後の治療を左右する重要な面接である。指導医の初診面接に同席し、行動観察の仕方、現病歴・生活史・家族歴の聴取法、臨床症状の聴き取り方等、面接技法について学ぶと共にカルテの記載についても知る。
同席した初診患者については、その後の通院治療の面接にも同席し、治療の進展を学ぶ。その患者が入院した際には、引き続き主治医もしくは副主治医として入院治療を受け持つ。
経験が求められる精神・神経系疾患のうち身体症状症、ストレス関連障害の外来患者(もしくは入院患者)の主治医もしくは副主治医となり実際に診療を経験する。
夜間・時間外の救急診療の際に同席し、精神科救急診療の実際を経験する。いつも救急診療があるわけではないので、オンコールで呼び出すこともあり得る。
2. 入院患者…経験が求められる精神・神経系疾患のうち認知症、気分障害、統合失調症 の入院患者を主治医もしくは副主治医として受け持ち、実際に治療にあたり症例レポートを提出する。その他の経験が求められる精神・神経系疾患(症状精神病、アルコール使用障害、不安症等)については、機会があれば実際に診 療を経験する。
入院患者の診療にあたり、看護師、臨床心理士、精神保健福祉士、メンタルケアワーカー等と連携しての病棟でのチーム医療を習得することを目指す。
3. 社会復帰・地域生活支援…当院デイケア、当院関連施設である精神障害者地域生活支援センター「風」を訪問し、その活動内容を知る。当院スタッフと、保健センターの保健師、福祉事務所のケースワーカー、 授産施設の指導員、ホームヘルパー等の出席する地域ケア会議に参加し、精神障害者の社会復帰活動や地域生活支援の実際を経験する。